2017年4月1日土曜日

本番直前に突然…

オペレッタ『メリーウィドウ』のアンサンブルに参加して2ヶ月、歌うことも、踊ることも、演技をすることも、何もかも新鮮です。

これまでマエストロや演出家の先生方、キャストの皆さん、アンサンブルの皆さんのご指導と場を和ませるユーモアのおかげで楽しく稽古に通ってきました。

ところが、昨日練習に参加した時、急に自分の様子が変わりました。
自分の中から

「音が全然取れてないぞ!」
「声が出ていない。」
「こんな場所に立っていて、場違いではないか?」
「何もかもがダメ!!」

という風に野次がひっきりなしにとんでくるのです。
とうとうその野次ひとつひとつに聞き入ってしまい「ああ、そうか…全然だめだなあ…」

身体の動きがぎこちなくなり
動きも小さくなり
声が出なくなり
周りの声が聞こえなくなり
音楽を感じなくなり
1人孤立したような気持ちになってしまいました。

その野次ひとつひとつにいくらか事実が含まれていたとしても、それはひとまず置いておいて、
そんな野次を飛ばしてくる自分の態度にとても腹立たしくなりました。


この声は、僕が楽しむのを邪魔しようとしているだけでないか??


その声にしたがってもっと声を出そうと、身体を動かそうと必死になったときに
『これは、これまで練習してきたことと全然違う』というのに気づきふと我に戻りました。


この野次は、自分にとって習慣的で馴染みのある声でしたが、
今の自分に適したアドバイスをしてくれるどころか、楽しい気持ちを奪い去って身体をぎこちなくさせてしまいます。


自分の在り方に気づいたおかげで、足裏から伝わる床の感覚を思い出し、ぎこちない身体がほどけてきました。


いよいよ明日が本番!
初めてだらけで不安もあるけど楽しみです!!