2017年11月15日水曜日

言葉を選択すること、生き方を選ぶこと。

管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。
 
言葉を選択すること。
生き方を選ぶこと。


アレクサンダーテクニークってのを
使ってレッスンをする資格を目指してます。
そう周りに話してからもう四年経とうとしていて、
資格は目前になった。

このアレクサンダーテクニークに出会ったのは、
四年前にホルン奏者バジルクリッツァーさん
のことを知ったのがきっかけだ。
 
知ったというのは、その時まだ面識がなくて
たまたまFacebookで見かけたバジルさんのブログを
読んだことが始まりだった。
なので一方的にこちらが知っていた。

今思うとFacebookでたまたま目にした記事が、
それからの僕の4年間をガラッと変えたのだから、
どこで何が起こるかなんてわからない。
 
今、僕もレッスンをする立場になり、
情報を発信するためのウェブサイトを
作り始めている。
僕自身がインターネットを通じてそういう体験をしたので、
そんな可能性が広がるかもしれないならやってみよう。
と思って始めることにした。
 

自分に語りかけてくる

話を戻すとバジルさんを知ったころ、
僕はをそのブログを毎日貪るように読んだ。
通勤中、職場の休憩、寝る前、楽器の練習中、休日も。
 
派遣であちこちの仕事に行ってて、
事務所から現場までは他の従業員とハイエースに
乗り合いしていた。ので車酔いと戦いながら
読んでいたのが思い出だったりする。
 
今まででかなりの数の記事が執筆されていると思うけど、
過去から遡って全ての記事に目を通していると思う。
読み始めた時は「ホルン考」ってタイトルだった。

記事を読み進めると、自分の凝り固まった固定観念が
じわじわと溶けていくような感覚が繰り返し起こった。
その言葉のひとつひとつが明瞭で、知的で、
試行錯誤や工夫が感じられ、記事の内容をスッと理解させてくれた。

記事の内容と自分の考え方が共鳴して、
これからの自分に光が差した気がした。
 
実際に、読んだことを実践するとすぐに
自分の演奏や指導校のレッスンに良い効果があった。
そればかりか肩凝りと腰痛で悩んだり、
対人関係で馴染めずにいた派遣の仕事も随分と楽になった。
  
それほど頑固だった外側の固定観念が
ほぐれて内から出てくる思いを呼び起こされたのだと思う。

音楽に対する思い、
その思いが見えなくなるほど自分が苦しんでいた
ことを自覚するだけであらゆることが楽になった。
 
 
思考が動くレッスン
 
しばらくしてバジルさんのレッスンが
動画で公開されていることに気がつき
すぐに視聴した。
自分にとっては目から鱗がこぼれる
新鮮な言葉の連続だった。
でもその言葉はなぜか自分の内面と共鳴する。

その言葉の選択はいったいどこから
やってくるんだろう。
そんな好奇心にとりつかれていた。

アレクサンダーテクニークっていうのが
関係してるのかも。
求めていたのはこれかもしれない。
僕は、その頃タイミングよく東京で開催された
ボディチャンスの音楽家向けアレクサンダーテクニーク
教師養成コースの体験入学に参加した。
もちろん講師はバジルさんだ。

そこで受講したレッスン、
バジルさんのかける言葉のひとつひとつは、
やはり自分の考えと共鳴した。
止まっていた思考が「ひょっとして・・・」
と動き始める。

自分ひとりで考えたり、人に伝えようとした時
そうはいかなかった。
気づいた時には既に固定観念の邪魔が入っている。
そんな時出てくる言葉は、
不明瞭で、ありきたりで、何度も聞かされた
パターンのものだった。
 
生き方を選ぶ

あのレッスンの中で、バジルさんの行った
ひとつひとつの選択はどこからやってきたんだろう。
そんな疑問が僕を強く惹きつけた。
 
そうして、僕は教師養成コースに入学することにした。
大阪にもスタジオがあることがわかり、
すぐに手続きをして学ぶ準備ができた。
 
音楽や世の中との
向き合い方を今までとは違ったものに
してみたいと思った。

自分の生き方を選んだひとつの分岐点。
それから四年、今の僕の言葉や行動の背景に
こんな出来事があったことをふと思い出した。



森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中

2017年10月4日水曜日

発音の練習のひとコマを切り取ってみた。

「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

前回の記事「ちょっと冒険してみる。」
で、数年の悩みだった音に雑音が混じる現象に
だんだんと改善の兆しが見えてきました。

取り組む中でひとつ気になったのが、
「発音」のことでした。

どうも、思っているタイミングよりも
音の出が遅く、反応が悪い。
合奏の中で吹いていると、これを
自覚せざるを得ませんでした。

まず、雑音に関しては、
バジルクリッツァーさんのレッスンで
教わったアンブシュアモーションに
基づいてマウスピースのあて方を
工夫することでかなり良くなりました。

同じく発音についても以前より
良くなりました。
ただイメージしているフレーズ
と実際の演奏と差異があるので、
何か良くできそうだぞ。と。


そこで、呼吸について
改めて考えてみることにしました。




まず観察。

なんだか発音するタイミングで
息の出が弱い気がします。

そこで呼吸の自分なりアイデア
整理してみます。(以下は分析。)

奏でたいフレーズを表現するために、
お腹の筋肉を緩めて、それによって
動きやすくなったろっ骨が動いて、
それによって息が入る。

そしたら腹筋を動かしながら、
ろっ骨が元に戻る動きによって
息が上方向に吐かれていく。

↑は今自分がやっている動きを観察、分析し
さらにこう考えてみたら?という提案も交えているため
正に、自分のための自分なりアイデアです。
これが呼吸法として正しいという
主張ではありません。


観察・分析をもとに、新しいプランを自分に提案。

上のアイデアを実行してみることで、
空気の出入りがスムーズになりました。

そこでもう一度楽器を口まで運び、
演奏してみます。

おや、またもや吐く息が弱くなってしまいました。


ここで、焦って息を強めに吹き込むということ
をやってみましたが、いわゆる「力んだ」演奏の
ようになってしまい、イメージしているフレーズとは
かけ離れてしまいました。

吐くのが弱いから強くする
というアイデアは一旦無しにします。


情報が集まってきました。


今度は楽器で発音するときや
その近辺で何やっているんだろうか
観察してみます。(以下は分析)

すると息を吸うあたりから、
発音するまでにかけて、
上体を後ろにやりつつ
胸(ろっ骨)を落とすような
動きが加わっているように
観察をしました。
(上体をうしろに→股関節の伸展
胸を落とす→脊椎の屈曲と解釈しました)

楽器を持たず上の動きを
再現してみると、
先ほどよりも吸う前から
腹筋に力が入り、それによって
ろっ骨が動きにくい。
呼吸がしずらくなりました。


もう一度楽器を口まで運び、
今度は、ろっ骨を骨盤よりも前に、
骨盤から位置関係の距離的に離しながら
発音することを試してみました。

すると、イメージしていたフレーズ演奏するための
呼吸がスムーズに出来、発音もうまく行きました。


発音の原因は呼吸にあると考えましたが、
その呼吸がし辛かったのには別のところに、
もっと広い範囲に理由があったのだと思います。

上体を後ろに、胸を落とす動きは、
今回観察してみて気づいた動きなので
今までそうだったかはわかりません。
感覚的には、その動きをやっていると
いつもの感じはするので、演奏するときの
傾向だったのかなあと推測します。

最後に、
このするための呼吸を
をやりやすくするために、
持っているアイデアを使いながら演奏しよう、
と試してみると先ほどのアイデアに加えて
楽器の口へのあて方も含め腕の動きが
より具体的で積極的になりさらに演奏しやすく
なりました。

これも直接的に呼吸を改善しよう
としていた発想とは異なります。


今回観察したのは、自分の動きについて
自分の解釈でもって自分なりのアイデアを
試しただけにすぎません。
なので、アイデアについては、
もし試してみようと思う人は
試してみてください。

それに対する感想や質問なども歓迎です。

これをブログにしたかったのは、
ボディチャンスでのレッスンの学びを
こんな風に練習に取り入れたり、
レッスンを進めていますということを紹介
してみたかったということと、

もう一つは、問題が起きているところに
その問題を起こす理由があるわけではなく
他のところに、そうならざるを得なくする理由が
あるかもしれないということでした。


森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中

↓10/5に申込閉め切ります。
10/9*大阪*トロンボーン奏者のためのアレクサンダーテクニークワークショップ


10/7-10/8 東京で個人レッスン



2017年9月30日土曜日

ちょっと冒険してみる。

管理人の森岡です。
お読み頂き有難うございます。

今日は吹奏楽団HANABIのコンサートで
吹きます。

7月から、今日の演奏会まで
コンスタントに楽器の練習を続けてきました。

自分自身の抱える演奏の問題、
「音に雑音が混じる」ことに向き合う
時間を過ごしました。

ある特定の音域になると
音色に雑音が混じってしまう。
というか、ほとんど雑音だけで
音程や音色が聞き取れないほど。
ブルルルルルとか
ブブブブブみたいな音


演奏をしていて
その雑音が聞こえなければ
どれだけ嬉しいか、でも
あいにく、楽器を吹くと
もれなくその雑音が聞こえます。

僕はその雑音が聞こえると
即座に聞こえないようフタをします。

その雑音を避けていると、
どんどん力が抜けていき。
楽器を持ち上げることも
アンブシュアも
呼吸も
消極的になっていました。

とにかくその結果を避けること
だけを考えれば考えるほど、
自分の奏法の地盤が緩んで
ふらふらするだけで
手詰まりになってしまいました。


考えてみると、

自分のやり方が、
その結果を引き起こしている。
ということに気がつきました。

では、自分のやり方って、
実際何をやっているんだろう。
明確でないなら、観察してみる
価値がありそうだ。

けれど雑音から自分を遠ざけようと
していては、何をやっているか
はっきりとわかりません。


自分がやっていることを知るためには、
その雑音を思いっきり出してみよう。

僕にとっては大冒険でした。
ホラーやお化け屋敷みたいな、
怖いもの見たさもあって。

そしていざ自分が今理解している
奏法を使っておもいっきり吹いてみると
嫌がっていた雑音が堂々と部屋に
響きました。




結果を変えるには、
どうやってするか、やり方を変える必要がある

冒険してみて得られたのは、
とても貴重な情報でした。

「このあたりの唇の動きを抑えていそうだぞ」
「楽器を持つ腕の力の向きが、マウスピースを
あてたい向きとは逆の方向になっているぞ」
「マウスピースをあてたいところに運べていないぞ」

などなど。
はっきりとやってみる前の、あやふやな推測より
確かな手ごたえがあり、自分のこととしての
理解が深まったように思います。

自分自身についての情報は集まってきたら、
次は「これを試してみよう」という別のやり方を
考えていきます。
「次はどうやってやろう」という実験を繰り返すことで
改善の傾向が見られました。

まだ試行錯誤の最中だけど、
こうして取り組むことで、演奏することの
自由さを感じられました。
自分のやりたいことと、それを達成する手段が
具体的になっていくことで、演奏がのびのびと
自由に、そして活き活きとしてきたことに
喜びを感じます。


今日のコンサートもうまくいっちゃたりして!





森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中

10/9*大阪*トロンボーン奏者のためのアレクサンダーテクニークワークショップ

10/7-10/8 東京で個人レッスン


今日のチラシ!

2017年9月29日金曜日

10/9 トロンボーン奏者のためのアレクサンダーテクニークワークショップ

●10/9 トロンボーン奏者のためのアレクサンダーテクニークのワークショップへのお申し込み




●詳細

 【講師】 森岡尚之

 【日時】 2017年10月9日 月曜日(体育の日)
      13時開始 16時終了

 【場所】 BODYCANCE大阪スタジオ
 【費用】 4,000円

 【定員】 10名

※どなたでも、参加できます。
※トロンボーン以外の楽器でも参加できます。

スタジオのピアノと電子ドラム有ります。

 

 
 ●2点ご協力をお願い致します。
①受講後にレッスンの感想を書いて頂きます。
(アンケートのような感じです。ぜひレッスンに対する率直なご感想をお聞かせください。)

②当日レッスン風景を撮影するため、カメラマンが同伴します。
どうしても写真はNGという方はご相談頂ければ配慮致します。
 

●お申込み方法

メールに下記項目を記載の上お申し込みください。
 
***************************************
・件名「10/9WS申込み」
・氏名
・連絡先
・楽器
・参加人数
・備考(事前に相談しておきたい事など)
***************************************
 
※SNSのDMでもお申込み受付致します。
※参加費は当日現金でお支払ください。
 
 
ワークショップ会場
ボディチャンス大阪スタジオ
(阪急梅田駅より徒歩15分ほど)
〒530-0015
大阪市北区中崎西1-8-24
アインズビル梅田901

http://www.alexandertechnique.co.jp/osaka-umeda/

2017年9月23日土曜日

10/27 またまた東京でレッスンします。

「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

まだ、仮免許だけど
大阪を中心に楽器を演奏する人と
アレクサンダーテクニークのレッスンを
しています。

10/27 再び東京へ行くことになりました。

もし、レッスンを受けたいな、
という方がいたら
喜んでお会いします!


10/27(金)に東京でレッスンします!

10/27(金)は11時~15時頃まで。

どんな楽器でも大丈夫です。
楽器をやる人ならどなたでも!

●個人レッスン

日時・場所は個別にご相談ください。
50分受講 6,000円
80分受講 9,000円
(80分の方はアレクサンダーテクニークのレッスンを
初めて受ける人や、質問が山ほどある人に
お勧めです!)


●グループレッスン

お友達や演奏仲間と
一緒に受講もできます。
時間や費用は個別にご相談ください。


【必ずお読みください!】
※上記費用以外にレッスン場所の
利用料等が発生する場合はご負担下さい。


●申し込みについて


①お気軽にメールやSNSでお問い合わせください。
②個別に、日時や場所を決定します。
③費用は当日現金にてお支払ください。

メールアドレス 
naoyuki.trombone@gmail.com (森岡尚之宛)


注意:レッスンに対するキャンセル料は発生しません。
ご用意頂くスタジオ等でキャンセル料が発生する場合
規定のキャンセル料をご負担下さい。




講師: 森岡尚之 プロフィール

トロンボーン奏者/アレクサンダーテクニーク教師(仮免)
 ※現在ボディチャンス教師養成コースにて実習生(仮免許)としてトレーニング中です。アレクサンダーテクニークのレッスンを行うにあたって2年半に及ぶ1st、2ndステージのトレーニングを修了し、ボディチャンス教育ディレクターによるアセスメント(実技試験)に合格し、認定を得ています。




 







2017年8月13日日曜日

レッスン概要 やりたいことから始まるレッスン

トロンボーン合宿2017、充実の3泊4日②


「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

前回に続き、トロンボーン合宿の話。
初日の夜にバジルクリッツァー先生の
「アレクサンダーテクニーク概要」の
セミナーを受講しました。

(実は僕もその日の午後、
合宿でアレクサンダーの
レッスンを受講する人たちの
ための入門講座を
行いました。)

僕の講座では、
アレクサンダーの考え方の一つ、
頭と脊椎の動きについて、
解剖学的な情報と
動きのマッピングを
行いました。

それに対し、
バジル先生の概要セミナーは、
バジル先生の
アレクサンダーテクニークの
レッスンを受けることを
どういう風にとらえたら
いいか、ということを
紹介されていました。

その紹介が
同じボディチャンスで
学ぶ僕の考え方とも
共通していて、
さらに受ける人にとっても
すごくわかりやすいと
思ったのでシェア
させて頂きます。


*************************************

レッスンを受けるってどういうこと?

先生と生徒は次のようなステップを
踏んでゆきます。

(①~⑤はバジル先生のセミナーより)
①望む(やりたいこと)
②情報収集する
③分析する
④プランを作る
⑤実行する

*************************************

僕の講座では、頭と脊椎のマッピング
という実際のレッスンでお伝えしている
内容の一部を紹介しました。

バジル先生の講座では、
レッスンの受け方というか、
実際のレッスンの中で
先生ではなく受講者自身がやること
についてわかりやすく
説明されていました。

どちらも必要な情報だと
思いますが、この受講者がやること
、を明確にしておくことがレッスンの
要なのでは?とセミナーを
受けて改めて
感じました。


先生の役割は、
生徒が学びたいことを学ぶための
場を創ることであり、
そうして学びを促していくこと
だと思います。

その中で、先生が伝えることは、
生徒が学ぶために、今必要な
情報であり、具体的なことを
提供する必要があると思います。


つまり、
「先生がアレクサンダーテクニーク
を教えること(または先生に教わる)」
=レッスン、
というわけではなさそうです。
こうして書いていると、僕自身
先生として、生徒として、
その認識があいまいでした。


よく、
「レッスンを受けたら
緊張しないようになりますか?」
「身体の使い方を教わったら
楽器がうまくなりますか?」
と訊かれます。

それに対して、こう考えます。
僕のレッスンでは演奏(やりたいこと)は
さておき、身体のことを
勉強しましょうという
ものではありません。
やりたいこととレッスンを
切り離したくないです。

レッスンはやりたいことから
始まります。
やりたいことをやるために
②今の状況から情報を集めて
③分析して
④プランを作って
⑤実行する

この中で、
アレクサンダーテクニークを
使ってみたらどうだろう?
どうなるかなあ?
と一緒に実験していきます。

やりたいことからはじめることで、
今の状況がより良く見え
何が必要か知る手がかりになり
そこから作り出したプランが
うまく機能したり
さらに多くの情報が
集まります。
それぐらい「望み」は強力です。
なのでレッスンでは「受け身」に
ならなくていいんです。

このトロンボーン合宿でも
僕自身、体験しました。
演奏に対する明確さ


それでは、また。



合宿初日の入門講座♪




森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中


【レッスン情報】
・心斎橋 MIKIミュージックサロン
・茨木市 アイディア音楽教室 
にてアレクサンダーテクニーク講師
としてグループレッスンを行っています。
どちらも楽器・音楽をする人向けのレッスンです♪
楽器・ジャンル・経験年数問わず
どなたでも受けられます!


レッスン・ブログ記事へのお問い合わせは
下記メールアドレスにお問い合わせください。

 naoyuki.trombone@gmail.com(森岡宛)




2017年8月12日土曜日

演奏に対する明確さ

トロンボーン合宿2017、充実の3泊4日!①


ブログ「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

8/5から8/8にかけて
トロンボーン奏者:山下浩生先生と
株式会社ムジカ・フマーナの
城谷さんが主宰する
トロンボーン合宿2017に参加しました。

今年は過去最多の人数だったようで、
トロンボーン以外にも、
トランペット、ホルン、
フルート、クラリネットの
参加者が見えました。

そんな中、アレクサンダーテクニークの講座、
ウォーミングアップセミナー、個人レッスン、
さらにトロンボーン講師によるカルテット演奏
をさせて頂き、僕にとってはドキドキの
3泊4日でした。

今日はその中から一番の思い出、
講師カルテットでのことを。



合宿3日目。
カルテットの演奏を控える午後、
後ろ向きな気持で過ごしていました。
皆が集まる前で、他のトロンボーンの
先生方と並んで立つ自分を想像し、
身体が固くなって震えて、
ガチガチでボロボロな演奏に
なることをシミュレートしていました。

案の定、練習をしていても
うまくいかず、不安が募る一方。


声をかけてくれたドラマーの山口先生。
「本番でやりたいことはなんなん?
完璧に演奏することなん?」


僕の不安はつゆ知らず個人レッスンを
申し込んで下さる参加者たち。
この時だけは、そんな不安を感じず、
レッスンに集中できました。


本番直前、内心焦って練習していた
ところを通りかかった山下先生。
「皆に感謝の気持ちを込めて」
ぽつりと呟いて立ち去られました。


いろんな方のサポートで思い出した演奏に対する明確さ

本番を前にして、
あれ、音が出ないぞ、
身体も動きにくい、
音の出し方がわからない、
ちゃんと出るか不安だ。
と演奏に対する明確さを
失った時、僕は身体的な、
技術的なことだけの
明確さを取り戻そうと
していました。

山口先生、山下先生から頂いた言葉と、
参加者とのレッスンで、
「楽譜に書かれたひとつひとつの音符を
表現する身体の動きは全て
感謝を伝えるための
動きにしたい」
とはっきり思いました。

ステージに歩いていくことも
お辞儀をすることも
楽器を構えることも
息を吸うことも
息を吐くことも
全部感謝を表現する動きにしよう。

ここの音がきれいに出るやり方は
わからないけど、
ここでうまくブレスできる方法はわからない
けれど、
音が震えたらどうやって震えを無くせるか
わからないけれど、
ステージに立って、自分がやりたいことは
すごくはっきりとしました。

結果、うまく音がでなかったところはあり、
技術的に不明瞭なところはその通りになり、
途中音が震えたり、
集中の途切れるようなところもありました。

もうひとつの体験は、
演奏が始まってから、
演奏に対しての不安を感じることなく、
その時にできることをやりきれたこと。

本番での演奏中、こんなに時間を
ゆっくりと感じたり
気持ちよく感じたことがあったかな?
聞いて下さる方たちがそばにいることを
感じたことがあったかな?

演奏を終えたとき充実した気持ちで
立っていました。
終わった後、嶋村先生が手を
強く握ってくれて涙・・・

演奏したい!
という気持ちがよりいっそう湧いてきて、
もっと上手くなりたいという
向上心も湧いてきて、
演奏後、バジル先生の
個人レッスンに駆け込みました笑

本当に長い間失っていた、
明確さを取り戻せた夜でした。

一緒に演奏してくださった
山下先生、戸澤先生、片山先生
ありがとうございました!


それでは、また。






森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中


【レッスン情報】
・心斎橋 MIKIミュージックサロン
・茨木市 アイディア音楽教室 
にてアレクサンダーテクニーク講師
としてグループレッスンを行っています。

8月5日~8日は、滋賀県で行われる
トロンボーン合宿2017に講師として参加します。
トロンボーン合宿2017
※どの楽器でも参加可能!


レッスン・ブログ記事へのお問い合わせは
下記メールアドレスにお問い合わせください。

 naoyuki.trombone@gmail.com(森岡宛)